【日本2位はダテじゃない】北岳(北岳肩の小屋テント泊)

登山レポート
いつもお世話になっております。
今回のおでかけは日本で2番目に高い山、『北岳』
一度は行かねばならぬ山!ってことでアタック!!
仕事から帰宅後、シャワーを浴びて車で出発。
明け方まだ暗い時間に芦安の無料駐車場に到着。
ここからはマイカー規制のため、タクシーかバスで登山口まで行きます。
乗合いタクシーは予約で一杯で乗れず、始発のバス行くことに。
<早朝の芦安バス停>
バスは満席。
芦安から北岳の麓”広河原”までは約1時間。
バスにはガイドさんが乗車していて絶景ポイントを教えてくれますよ。
山道はかなりのクネクネ道です。
しかもけっこう飛ばすもんで、まんまとバス酔い。
バスが到着したら少し休んでいざ出発。
富士山並みの登山者!
北岳って人気なんですね。
登山道は最初は優しい道でしたが、いきなり急登。
いきなり急登になったらずーっと急登。
段差が大きいので足を上げなきゃならなく、足がキツい。
バス酔いで気持ち悪いし頭は痛いし体調は絶不調。
後ろから登ってくる人に次々と抜かれる。
こんなにキツいのは初めて。
<体調不良でグッタリ>
少し登っては休みを繰り返し、目指すは中間地点の『白根御池小屋』。
3時間歩いてやっと到着。
<白根御池小屋に到着>
倒れ込むようにベンチに。
私の体調は戻らず、ゆっくり休んでから行こうと言われ結構な時間休むが、吐き気とめまいがひどくリタイア。
辛い選択でした。
★北岳再チャレンジ★
それから1ヶ月後、、、リベンジをしに再度北岳へ。
今回は同じ間違いはしたくない!ってことで、登山口までは乗合いタクシーを予約し、バスで行くのは回避。
乗合タクシー
中間地点の白根御池小屋でテント泊し翌日に北岳を目指すことにしました。
あれから1ヶ月。
たった1ヶ月後なのに、登山者もかなり激減。
雨予報ってのもあったからかな?
駐車場もガラガラでした。
これなら、ゆっくりゆっくり焦らず自分のペースで登れる。
マイペースで登るお兄さんと休憩スポットで話をしながら休憩。
このお兄さん、帽子におにやんまの飾りを付けていたので、勝手に『おにやんまさん』と命名。
途中、雨が降り出した為、雨具を着て登ります。
激しい雨の中の登山は辛さ倍増。
相変わらずキツいですが、今日は白根御池まで。
頑張ろう!
びしょ濡れになりながらなんとか白根御池小屋に到着!!
<ひどい雨>
おにやんまさんがソフトアイスを食べて休憩していたので、一緒に休憩。
ここで、テント泊予定なんだけど、雨が止まないからどーしようかと話すと、山小屋でゆっくり身体を休めたほうがいいんじゃないかとアドバイス。
山小屋も空いており宿泊OKとのこと。
体も冷え切っていたし、山小屋に泊まって体を休めることにしました。
なんと、私たち、初めての山小屋泊。
濡れた服は乾燥室に干し、暖かい部屋で美味しいランチを。
<オシャレなカレー。お茶は飲み放題。>
なんて幸せで優雅な時間。
部屋は4人部屋で仕切りがあって荷物置き場もたっぷりあって、広々していて快適。
<白根御池小屋の部屋>
白根御池小屋は水が豊富でトイレも水洗でキレイ。
申し分無し!
山小屋ってこんなに快適なんですね。
テント泊予定をやめて山小屋泊にしてる方は他にもいました。
空いてて良かった〜。
談話室には沢山の山の本が置いてあるので、いろいろ読みながらゆっくりと過ごしました。
<楽しく読書>
夕飯はテント泊用に持参してたものを食べました。
そして明日に備えて早めの就寝。
快適な睡眠で翌日はスッキリ!
山小屋泊にして正解でした。
朝ご飯を食べ、いざ北岳へ!
<北岳肩の小屋への標識>
ここからが険しくて有名な”草すべり”。
キツいと皆んなが言っていたので覚悟して挑みました。
確かにキツい。
楽ではない。
<草すべりの急登>
でもウチ夫婦的には、白根御池小屋までのがキツいかな?と感じました。
白根小池小屋で体力回復したからかもしれませんが、、それ程辛くなく、登ります。
途中、同じくらいのスピードで、休むタイミングもほぼ一緒の方達と仲良くなり、共に北岳肩の小屋を目指すことににしました。
静かなお兄さん2人と、陽気なおじさん2人、可愛らしいお姉さん1人とウチ夫婦の7人でワイワイ楽しく登りました。
しかし、肩の小屋が見えてからが長い、、、
<遠くに北岳肩の小屋/赤丸が小屋>
しかもここにきて1番険しい道に。
手袋をして慎重に岩を登ります。
<みんなで岩登り>
40分かけてやっっと肩の小屋に到着。
普通にキツかったです。
到着後は、行き先の違う皆んなとはお別れして、フラフラの足でテント場へ。
まだ9時台、平日ってのもあって、テント場はガラガラ。
イイ場所をゲットし、テント設置開始。
ここのテント場は予約制でない為、場所は早い者勝ち。
<テント設営完了>
場所が一杯になると、稜線上に張るしかないそーで、風が強いと夜寝れないくらい怖い思いをするそーです。
テント泊をされる方はご注意ください。

テント設置が終わったら、受付を済ませ、かなーり早いお昼ご飯を食べに食堂へ。
可愛い娘達が用意してくれたカレーはとっても美味しかったです。

<カレーとラーメンとお姉さん達>

食事を終えたら、アタックザックを背負っていざ、曇り空の中、北岳頂上へ。
頂上までは険しく、すぐそこって感じではなく、ちょっと距離があります。
頂上到着も、景色は雲で覆われ何も見えませんでした。

<山頂は一面の雲>

山頂を堪能し、テント場へ戻りました。
テント場に戻ると、ダンナが『ちょっと水場に行ってくる』と。
肩の小屋では、水は有料になります。
山小屋の水は貴重だから当たり前です。
が、しかし片道15分の所には無料の水場がありますよと聞いたダンナは暇だし、行ってくるって。
往復30分、、、ワタシには行く体力がもう無かったので、ダンナが1人水筒を抱え行きました。
水場までの道のりは『この道でいいの?』って道だそうで、また雨が少なかったせいか水場の水は超チョロチョロとのこと。
なかなか水が溜まらないそーで、熊が来るんじゃないかって不安と戦いながら水を汲んだそーです。
皆さん、水場に行くときは気を付けて。

<水場の水がチョロチョロ>

テント内の片付けをした後は、山小屋の前にある椅子に座ってまったり。
ここの席が暖かくて気持ちいい。
みんなご飯を食べたり、ビールを飲んだり憩いの場です。
私たちはここがゴールですが、皆さんはまだ先に行くようです。
すごいな〜。
隣で休んでいた親子は、お母さんと小五の男の子。
北岳山荘まで行くんだけど、息子さんが調子が悪くて休んでるとのコト。
なんとかラーメンを食べたんだけど、お腹が痛くて動けない様子。
もう行かないと、北岳山荘までは辿り着かないよとお母さん。『ガンバレ!』『若いんだから大丈夫!』と背中を押し、隣に座ってた方がくれた胃薬を強制的に飲ませ、なんとか出発。
気をつけてね〜。
夕方になると激寒。やっぱり山頂は冷えます。
ダウンジャケットandダウンパンツを着て暖かくして、ご飯の準備を始めてると、さっきの親子のお母さんが!
『あの後、すぐ吐いちゃって、、、肩の小屋が空いてるって言うんで、ここに泊まることにしたんです』と。
息子は部屋で寝ていて、寝不足のうえに、バスに酔ってしまって体調が悪かったんだと。
アタシも同じような状況になってリタイヤした身なのに、若いんだから行けるいける!と背中を強く押してごめんよ。
お母さんも1人で可哀想なので、一緒に語らいましょう!
ってことで、隣の席にいたテント泊のイケメンお兄さん2人を巻き込み5人で楽しい時間を過ごしました。
しばらくすると、あんなに曇っていたのが嘘のように見渡せば、富士山、白峰三山、仙丈ヶ岳、南アルプス、北アルプスが一望。
絶景ってもんじゃない。
2番目に高い山から1番高い富士山を眺める。
贅沢だ。

<富士山>

<鳳凰三山方面>

<遥か向こうに槍が・・・・>

山小屋に宿泊してた人達も続々と外に出て来ました。
その中に、おにやんまさん発見!
あまりに嬉しくて本人に『おにやんまさん!』て声かけてしまった、、、
おにやんまさんは肩の小屋に泊まっており、その日は間ノ岳まで行ったそーです。
高そうなカメラで写真を撮りまくってました。
おにやんまさん、、、お金持ちの匂いがぷんぷんするよ。
ちなみに、山頂にはなぜかパジャマ姿の若者が、、、めちゃ寒いんですよ。
ってか、寒さの問題じゃない。
山頂でパジャマ姿ってなかなか見ないよね〜。
楽しい夜の時間も寒さに負け早めの就寝。

翌朝起きると、富士山と日の出。


すごいよ〜すごすぎて泣けてくる。
寒いので朝ごはんはテントの中で済ませ、身支度をして下山開始。
まずは白根御池小屋をめざします。
下りが苦手のワタシ。
転ばないよーに慎重に下ります。

<下の方に御池小屋のテント場が見えました>

距離は長いけど、そんなにキツくなく白根御池小屋に到着。
少し休憩し、いざ下山。
ここからが一番の勝負所。
ゆっくりゆっくり、登ってくる人に道をゆずりながら休み休み、、、かなり時間掛けて無事下山。

<ついに吊り橋まで帰ってきました>

最後は涙涙の感動でした。
登り口から見上げる北岳はほんとに最高!
帰りは相乗りタクシーで駐車場まで戻り、駐車場にある白峰会館でご飯。
ここのご飯、なかなか美味しいので、オススメです。

<白峰会館の定食>

その後、近くにある日帰り温泉”岩園館”で入浴後、帰路。
日本で2番目に高い山だけあって決して楽ではないですが、登った先には感動が待ってます。皆さんも是非一度登ってみてください。

山あり谷あり、楽ありゃ喜あり。

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