【登山講座に参加①】雪山登山の基礎知識編

登山レポート

登山用品ショップ ups+downs のスタッフブログ『山あり谷あり』です。

ファンナップ ネイチャーという団体が主催している雪山登山講座に行ってきました。
とてもためになったので、ご紹介させて頂きます。

北横岳で雪山登山を初体験し、楽しかったので、ほかの山にも登ってみたいと感じました。
【雪山登山ってこんなに良かったのか!】北横岳
雪山登山はそれなりの装備や知識が必要。
かといって、いきなり登山ツアーに行くのも気が引けたので、とりあえず本講座に参加してみることにしました。

講座名:雪山の道具と基礎知識
開催場所:渋谷区文化総合センター大和田
(渋谷駅から徒歩約5分)
開催時間:19時~20時20分
定員:28名
費用:1000円(各種キャッシュレス対応可)
【リンク】FUNUP Nature
↓会場の渋谷区文化総合センター大和田

山岳ガイドの方が講師です。
今回の受講者は15名ほど。
雪山未経験者と登ったことのある人と半々くらいでした。
座学40分の後、雪山装備の紹介と質疑応答で40分の予定でしたが、皆さん装備について興味深々で質問が多く時間がオーバーしました。
もちろん途中退席も問題なく、私も途中で帰りました。
講座と言っても全く堅苦しくなく、和やかな雰囲気です。

当初、雪山に行くにあたり、アイゼンやスノーシュー、ピッケルはどのようなものを選んだ方がいいのか、情報を収集つもりでいました。
しかし、実際は服装の方が重要に感じました。
よくよく考えれば、直に着る物の方が大切。
ということ、装備について教えてもらったことが参考になったので紹介させてもらいます。

 

好きな服を着て 好きな山へ行く

Online shop

 

↓講師の私物で説明を受けました。

登山靴
雪山登山靴は内側に保温材が使用されている。
暖かくはないが、寒さを遮ってくれる。
前後(もしくは後部)にアイゼンやスノーシューなどの装備を取り付けるためのコバと呼ばれる突起(溝?)がある。
また、装備を装着するため靴底が硬い。
※夏用の靴で行こうと思ってましたが、ダメなんですね。

ザック
40~50ℓくらいが目安。
※日帰りまたは山小屋泊が前提
雪山装備はアイゼンやピッケルなど突起物が多い。
生地の薄いUL系のリュックは不向き。
ポケットが網になってるものは雪が付着しやすい&ピッケルなどの突起物が引っかかり破れるリスクがあるので不向き。
背面(背中に当たる部分)が汗対策で網になっているリュックも雪が付着しやすいので不向き。

ザックカバー
以前は雪山登山ではザックカバーをすると雪の上で滑ってしまうので、不要と言われていたが、現在は気候変動で冬でも雨が降ることがあるので、あった方が安心。

食料
ご飯など含水量が多いものは不向き。
一度凍ると、温めてもポロポロして食べずらい。
板チョコは、凍ると刃物のようになり口を切ることがある。
あんこは凍りずらい。
カロリーメイト、ラムネ、揚げ饅頭、煎餅、ナッツ、ドライフルーツ、パンなどがオススメ。

飲み物
保温ポットで持っていく。
但し暖かいお茶などでは体は温まらない。
エネルギーとなる甘いものが必要。
ということで、お茶よりコーラの方がいいという説も。
→暖かく甘い飲み物がいい?
暖かい物を飲むとリラックスできるので、悪くはない。

サングラス&ゴーグル
基本、雪山では裸眼はNG。
曇りでも目が焼ける。
好みや天候にもよるが、晴天用は曇りの際、暗く見ずらい可能性がある。
ゴーグル内部に水滴があると、凍ってしまうので注意。
ゴーグルを額にずらすのはNG。使おうと思った時に額の汗が冷えクッション部分が凍って硬くなり、使えない。
ゴーグルを使わない時は仕舞うこと。

日焼け止め
持っていくこと。

アウター
ヘルメットの上にフードをするため雪山用アウターはフードが大きい。
雪山登山はアイゼンやピッケルなど鋭利な装備が多いためウエアの生地が丈夫。
生地が薄く破損しやすいのでレインウエアの流用は避ける。
伸縮性のある生地(ストレッチ生地)を使用したアウターはコンパクト。
ストレッチがないと自由度を確保するため大き目のシルエットになる。→パタゴニアは伸縮性がある。
モンベル製品はモンベルの店舗でリペア可能。
パッチワーク補修された実物で説明受けました。
アウターの隙間から雪や冷気が入ってくるの防ぐ必要あり。
手袋をしたまま、アウターのジッパーやゴム紐を操作できるようにしておくことが重要。
↓ジャケット類も多数展示

オーバーパンツ
雪山用は生地が暑く、破れずらい。
簡易なゲイターが付いているものもあり。
パタゴニアはストレッチがあり、かつ薄い。

肌着
ウールなどの保温タイプが良い。
ヒートテックはNG。

中間着
天候や気温の依って変える。
温度調整は中間着?
フリース可。

防寒着
緊急時や宿泊時用にダウンジャケット・ダウンパンツ。

★服装について★
汗をかく前、寒くなる前に早目に脱ぎ着する。
身体が冷え切る前に動くことが基本なので休憩は短め。
そのためダウンを着ることは実際は少ない。
※緊急時を除く
汗を掻くと冷えの原因になるので、アウターを着っぱなしなどは避け小まめな服装変更が必要。
女性など寒さを感じ易い人はダウンを着ての登山もあり。

手袋
インナー手袋とオーバー手袋の二重使用が基本。
予備手袋も持っていくのがベスト。
登山中、手袋(インナーおよびオーバーとも)は外さない。
手袋内部に水滴が入り、それが凍り凍傷の原因となるため。

靴下
厚手ウール。
冬用で夏山も可。

バラクラパ(目出し帽)
顔周りの防寒用
ゴーグルとバラクラパの間に隙間が無いようにする。

ヘルメット
ヘルメットはフードの下に被る

ゲイター
必須ではない。
雪深いところでは要装着。

その他の装備について
アイゼン等については時間がなくなり、あまり質問できませんでしたが、下記のような感じでした。
次回の講座の時に詳しく説明があると思われます。
■前爪付きアイゼン
・岩登り時に使用
■チェーンスパイク
・浅い雪道および凍った雪道用
■ピッケル
・長さ40~55㎝くらい?
・目安は手に持って、脇に届かない程度。
・ピッケルは岩登り用に使用、普段はストックを使用。

 

■■■■最後に■■■■■

次回は2024年12月12日(木)で『アイゼン・ピッケルの使い方』です。
ちなみに前回は山写真の撮り方だったようです。
一ヵ月に1回の頻度で講習を計画してる模様です。
情報お役に立てば幸いです。

 

好きな服を着て 好きな山へ行く

 

■関連記事■関連記事
【関連記事】登山講座②~アイゼン・ピッケルの使い方編
【関連記事】雪山登山入門③~雪山のリスク管理
【関連記事】雪山初心者の登山~黒斑山(表コース)
【関連記事】雪山最高!~北横岳

 

タイトルとURLをコピーしました