登山用品ショップ ups+downs のスタッフブログ『山あり谷あり』です。
キナバル山の登山の際は、1泊2日の登山ツアーに申し込みます。
山小屋はキナバル山の中腹、標高3300m付近に何軒かあり、登山ツアーを申し込むと、どこかの山小屋を割り当てられます。
今回、我々は唯一食堂のあるラバンラタ小屋に宿泊しました。
本編ではキナバル山の山小屋について紹介させていただきます。
主にラバンラタ小屋について内容となりますが、概ね他の小屋も同じです。
宿泊日:2025年5月20日
①部屋
②食事
③水回り
④消灯について
⑤飲料水
⑥売店
⑦その他(コンセント)
■楽しい山小屋生活
好きな服を着て 好きな山へ行く
①部屋
部屋は二段ベッドの相部屋です。
個室も少しあるようです。
基本的には男女別になっているようですが、夫婦などは一緒の部屋に割り当てられます。
寝具は、小屋によって毛布だったり寝袋だったりします。
どちらも薄手なので、防寒対策をして行きましょう。
またスリッパとバスタオルもあります。
②食事
夕食はどの小屋に宿泊していても、唯一食堂のあるラバンラタ小屋で食べます。
ビッフェスタイルで、ごはんやスパゲッティー、お肉料理のほか、デザート、コーヒー&紅茶が出ます。
私的には非常に美味しかったです。
山小屋でこんなものが食べれるのか!?と楽しくなってしまいました。
ジュースやアルコールの販売もありますが、結構高いです。
↑コーラとビールでRM40(約1300円)
朝食の様子
調理の様子。
※わざわざこのポーズをしてくれました
眺めがいいので、是非テラスに出てみましょう。
尚、荒天の際の登頂の可否もこの食堂で発表されます。
日本の山小屋も風情があっていいのですが、海外の山小屋は快適で解放感があり、賑やかでとてもワクワクしました。
③水回り
ラバンラタ小屋ではトイレ、シャワー、洗面などの水回りは一つのエリアに集まっており、男女別になっています。
トイレは水洗です。
ラバンラタ小屋では様式とイスラム教用の和式的なのがありました。
トイレットペーパーは補充されてないことが多いので、持っていきましょう。
↑水回りルーム
↑シャワーは水のみ
④消灯について
ラバンラタ小屋では消灯時間になると廊下も洗面所も含め全電灯が消されます。
22時から消灯時間。
登頂準備のため、翌日1時~3時半の間は電気が点きます。
夜中トイレに行く際、何も見えないので枕元にヘッドランプとトイレットペーパーを用意しておきましょう。
⑤飲料水
水は煮沸したものがもらえます。
小屋によってはお湯ももらえるようですが、基本無いと思った方がいいです。
食事の時間帯にコーヒーと紅茶(サパ茶)が出ますが、水筒へ注ぐのは禁止です。
↑飲料水あり
↑コーヒー、紅茶は水筒に入れてはダメ
⑥売店
レセプション横で、ビールやソフトドリンク、スナック、Tシャツなどが売ってます。
⑦その他(コンセント)
コンセントはBFコンセントでした。
17時過ぎ、山小屋エリアに到着。
同伴のガイドが宿泊する小屋に連れて行ってくれます。
今回、我々はラバンラタ小屋に宿泊しました。
早速レセプション(フロント)でチェックインです。
食事の時間や消灯の時間、チェックアウト時間を説明され、部屋のカギを渡されます。
↑レセプションに食事や電灯の時間が書いてあります。
一階がレセプション&食堂で、二階が客室フロア。
今回は4人部屋の4号室でした。
ルームメイトはシンガポールの学生さん
当日、あまり寒くなかったこともありシャワーを浴びてみました。
水しか出ず冷たかったですが、さっぱりしました。
そしていざ、食堂へ。
ビッフェスタイルの夕食は品揃えも多く、デザートもあり美味しかったです。
是非体験したいと思っていた海外の山小屋の夕食。
楽しいひと時を過ごしました。
ちなみにラバンラタ小屋では登頂前の軽食も朝食も、夕食と同じ食堂で食べます。
全てビッフェスタイルです。
ラバンラタ小屋の扉はステッカーでぎっしり
記念にups+downsのステッカーを入ってきました
22時になると、部屋も廊下もトイレも強制消灯されます。
とても暗いので、夜中トイレに行くように枕元にトイレットペーパーとヘッドランプを置いておきましょう。
明日の準備をし、登頂に備え早く就寝します。
スグに眠りに付きましたが、ちょっとして目が覚めてしまいました。
同室のメンバーも寝付かれなかった模様。
雨の音が強いです。
寝付けないまま、とりあえず1時に起床。
起き上がると、頭がクラクラします。
伴侶は更に気持ち悪く、とても登山できる状態でないとのこと。
高山病のようです。
就寝時の呼吸減少により高山病になったみたいです。
ちなみにウチ以外はみなさん問題なさそうでした。
2時まで電灯なしの暗い中、一応用意します。
たまたま持って行った小型のランタンが役に立ちました。
↑小型ランタンにルームメイトから賞賛の声
1時半ころ、ガイドから雨でゲートが開くか未定とのこと。
しばらく様子となりました。
2時に登頂前の軽食提供が始まりました。
我々は調子悪く、食べられませんでした。
↑登山前の軽食のビュッフェ。お粥が寝起きにありがたい。
雨は降り続け、結局3時に登頂不可の発表がありました。
残念です。
部屋に戻り、ふて寝です。
なぜかぐっすり。
いつの間にか高山病も治りました。
7時から朝食ビッフェ。
また並んでます。
片付けをし8時に小屋を出発、下山しました。
★追記★
今回のルームメイトからびっくりする話を聞きました。
彼らは二人ともシンガポールの学生で22歳。
とても気さくな好青年でした。
実は10年前、当時11歳の時にもキナバル山に登ったとのこと。
山頂近くで大地震に遭遇したそうです。
仲間5人中、この二人だけが生き残ったとのこと。
二人の頭には、当時できた大きなキズがありました。
同じ場所に行き、シンガポールの旗を掲げ、仲間を弔うために来たとのことでした。
残念ながら、今回、その目的は果たせないことになりました。
帰り掛け、彼らの幸せな未来を願いました。
下山時、ガイドさんにこの話をしたら、ガイドさんも当日仕事で登山していたとのこと。
とても大きな地震だったと言ってました。
ちなみに普段は地震は無いそうです。
登頂は叶いませんでしたが、海外の山小屋は賑やかで楽しかったです。
キナバル登山は手配が手軽なので、是非チャレンジしてみてください。
情報お役に立てば幸いです。
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扉はシールでぎっしり。
記念にups+downsのシールも貼ってきました。
<ちょいネタ>
●時から13時までトイレを含め全ての電灯が消されます。
真っ暗なので、たまたま持って行った小型のランタンが超便利でした。
登頂前用に軽食が13時過ぎから食べれます。
また7時から朝食が提供されます。
当日は噂ほど寒くありませんでした。