【徹底解説】キナバル登山の手配方法

おでかけレポート

登山用品ショップ ups+downs のスタッフブログ『山あり谷あり』です。

本編では、今回キナバル山に登山するにあたり、手配した内容を紹介させて頂きます。
それぞれの手配内容に対し、手配先や金額、気付き事項などを準備した順に記載しています。

まず、手配方法としては大きく分けて2つあります。
(1)旅行代理店のパッケージプランを申し込む
(2)個人で手配する

(1)旅行代理店のパッケージプランを申し込む
航空券から登山ツアーまでセットになったパッケージプランが旅行代理店で扱ってます。
HISなどの大手代理店でも扱っていたりします。
※2025年はHISでの扱いは無し
日程が決まっていたり金額が多少高かったりしますが、個別に手配する必要がなく楽ちんです。

今回、たまたまアルパインツアーの方々と一緒になりました。
アルパインツアーは国内外の山旅を専門としている旅行代理店です。
登山ガイド兼ねた添乗員が日本からキナバル登山まで同行してくれるので、海外旅行が不慣れな方でも安心です。
3泊5日(機内1泊)で350,000~400,000円/人のようです。
【リンク】アルパインツアー

(2)個人で手配する
今回、日程の自由度と旅費削減のため個人で手配しました。
個人手配と言っても、ほぼほぼ旅行代理店で手配でき、自分で対応したのはコタキナバル空港~ホテル間のタクシーくらいです。
タクシーも東南アジア版タクシーアプリ『Grab』を使えば、簡単かつ安心してタクシーを呼べます。

いくつかの旅行代理店を調べた結果、『NTC自然と文化の旅』(以後NTCと記載)にお願いしました。
キナバル登山には、山小屋とガイドの予約が必要です。
NTCはキナバル登山に強く、他の代理店では予約不可であった日程も予約できました。
飛行機やホテルも安く手配できました。
社長の伴さんはキナバル登山経験者で、コタキナバルの情報を含めとても詳しいです。
コタキナバルでのアクティビティーなども手配してもらえます。
【リンク】NTC自然と文化の旅

 

以下、個人手配内容について紹介させて頂きます。
各項目について手配先や金額を手配した順に記載しています。
※価格や情報は当時のものとなります。

日程:2025年5月18日~23日
5月18日 成田→コタキナバル
5月19日 コタキナバル(沖合の島のビーチでゆっくり)
5月20日 キナバル山 登山
5月21日 キナバル山 登山
5月22日 市内散策後、夕方コタキナバル発
5月23日 早朝 成田着

 

■準備内容
①日程の決定
②パスポートの有効期限確認
③現地登山ツアーの申し込み
④航空券
⑤コタキナバルのホテル
⑥海外旅行保険
⑦スマホの海外対応
⑧タクシーアプリ”Grab”
⑨マレーシア・デジタル・アライバル・カード(MDAC)の登録
⑩Webチェックインおよび座席指定
⑪両替
⑫地図アプリについて
⑫追加オプションについて
■気付き事項
①MDAC(マレーシア入国申請)について
②機内の食事について
③空港出発ロビー情報
④タクシーアプリ Grabについて
⑤登山ツアーに含まれる食事

好きな服を着て 好きな山へ行く

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準備内容

①日程の検討
まずは日程の検討です。
■登山シーズンについて
キナバル山の気温は年間通して違いは小さく、雨の多い時期などはありますが、基本的にはシーズンに関係なく一年中登山できます。

■飛行機の問題
これが問題と思われます。
成田~コタキナバル間の直行便は週2便のみ。
日程によっては乗り継ぎで行く必要があります。
乗り継ぎするにしても毎日運航していなかったり、安いルートだと乗り継ぎ時間が長時間だったりします。
飛行機のスケジュールと照らし合わせ、日程を決めましょう。
NTCでも相談に乗ってくれます。

 

②パスポートの有効期限確認
日程が決まったら、まずパスポートの有効期限を確認しましょう。
マレーシア入国には有効期限が6カ月必要です。

 

③現地登山ツアーの申し込み

手配先:NTC
金 額:RM3,140(112,412円/人) ※2名申し込み時
キナバル山の登山は一泊二日、またガイドの同伴が必須です。
そのため山小屋とガイドを予約する必要があります。
ということで、まずは現地のキナバル山登山ツアーを申し込みましょう。
今回、NTCに手配をお願いしました。
登山ツアーには以下の項目が盛り込まれており、個別に予約する必要はなくとても便利です。
・コタキナバルエリアのホテルからの送迎 ※送迎可能エリア設定あり
・入山料
・山小屋宿泊費
・ガイド料
・登山中の食事

<ガイドについて>
申し込み人数によってガイドの人数が変わるため価格が若干異なります。
家族など3~4名のグループであれば、ガイドは1名です。
歩くスピードが違うので各自にガイドを付けたいなどの場合は追加料金が掛かります。
また、荷物を持ってほしい場合はポーターを別途依頼する必要があります。
詳しくはNTCで教えてくれます。

 

④航空券

手配先:NTC
金 額:65,600円(ロイヤルブルネイ航空)※往復料金、諸費用込み
今回、NTCでお薦めされたロイヤルブルネイ航空にしました。
ロイヤルブルネイ航空は価格が手頃で、機内食付き、乗り継ぎ時間も3時間程度です。
ロイヤルブルネイ航空便の場合、ホテル到着時間は20時でした。
そのため翌日の登山も可能です。

<参考情報>
ロイヤルブルネイ航空ブルネイ経由
成田発:日、水、金
コタキナバル発:日、火、木

マレーシア航空コタキナバル直行便
羽田(0:15)発:火、金
コタキナバル発:月、木

 

⑤コタキナバルのホテル

手配先:NTC
金 額:RM250/泊・室(8,800円/泊・室)
宿泊先:ホテルシャングリラ

NTC推奨のコタキナバルのダウンタウンにあるホテルシャングリラにしました。
リーズナブルで朝食付き、部屋もきれい。
買い物や観光にも便利でいいホテルでした。
登山ツアーの送迎の適用範囲内でもあります。
登山当日の早朝出発に合わせ、朝食を弁当に変更できます。
これもNTCにて対応してくれます。
今回、倹約のため登山の際に一度チェックアウトし、下山後、再度チェックインしました。

 

⑥海外旅行保険
手配先:HIS
金 額:6,650円(6日間)
NTCでは扱っていないとのことで、HISにて手配。
高額医療費が発生する場合があるので、海外登山の際は必ず保険に入っておきましょう。

 

⑦スマホの海外対応
ヨセミテの時と同じく現地で使えるよう準備しました。
なおキナバル山ではYAMAPが使えます。
■iPhone
物理SIMを購入しました。
購入先:amazon
金 額:1,380円(5日間)
事前に開通日などを登録する必要があります。
日本で買うと日本語の取扱説明書があったり、日本語サポートが受けれるのでオススメです。

■Android(AQUOS/SH-51C)
機種はAQUOSのSH-51Cです。
調べた結果、SIM交換では不可のようです。
そのためdocomoの『世界そのままギガ』を利用することにしました。
手配先:docomoショップ
金 額:3,980円(世界そのままギガ/5日間)
ちょっと割高で現地での電話番号の振り当てられませんが、SIM交換も不要で切り替えがとても簡単でした。
Androidユーザーが複数人いる場合はレンタルWiFiを借りてもいいかも知れません。

 

⑧タクシーアプリ”Grab”
東南アジアではタクシーのトラブルが多いです。
東南アジア版タクシーアプリ『Grab』をインストールしていきましょう。
スマホ音痴の私でも簡単でした。
使い方についてはYouTubeにたくさん動画があるので、参考にしてください。
私は料金を現金で払ってましたが、クレジットカード決済がオススメです。
現金払いの場合、コタキナバル空港からホテルまで行くために、レートの悪い空港で換金しないといけません。
また、最終日の空港までのタクシー代として現金を残しておかないといけなく面倒です。
タクシー代は時間帯によって変わるので、多めに残しておく必要があります。
クレッジットカード決済であれば、このような問題はありません。

 

⑨マレーシア・デジタル・アライバル・カード(MDAC)の登録

マレーシア入国の際に事前に登録が必要です。
【リンク】MDAC(マレーシアデジタルアライバルカード)

<注意事項>
申請画面に”マレーシア到着日を含む3日前”と書いてあります。
「これって2日前のこと?」ってつっこみを入れたくなります。
ということで、日曜着の場合は金曜のお昼頃から入力可能。
入力内容はプリントアウトが必要となっています。
また、確認メールが届かないことがあります。
メールが届かなくても大丈夫という情報もあり。
私の場合は、再度、初めから入力したらメールが来ました。

 

⑩Webチェックインおよび座席指定

ロイヤルブルネイ航空の場合、出発24時間前からオンラインチェックインできます。
この際に、無料で座席指定もできます。
24時間前というのは各飛行機の出発時間の24時間前になります。
トランジットの場合、各々の飛行時間に合わせて入力する必要があります。
またこのオンラインチェックインも不具合が多いです。
私は途中から進まない状態になりました。
その時は空港のチェックインカウンターでチェックインすることになります。

<注意事項>
旅行代理店が航空券を予約した時点で、自分宛にロイヤルブルネイ航空からのメールが来ます。
座席指定や特別機内食、ラウンジ使用などの有料手配用メールです。
リンクから手配を試みたのですが、途中から進みません。
ロイヤルブルネイ航空に問合わせたところ、旅行代理店を通して航空券を購入した場合、代理店でないと手配できないとのこと。
NTCでは対応しないようなので実質手配できません。
24時間前まで待ちましょう。

 

⑪両替
現地の両替商で換金した方がレートがいいです。
両替商はショッピングセンターなどにあります。
コタキナバル空港の税関を出たスグのところに24時間営業の両替所がありますが、レートが悪いです。

通常RM1=35円くらいのところ40円でした。
ちなみに今回現金を使用したのは空港で換金した1万円分だけでした。
どこの店でも、ほぼほぼクレジットカードが使えます。
<現金支払いした内容>
・タクシー代 ※Grabのクレジット決済にすれば不要
・マーケットおよびナイトマーケットでの支払い
・キナバル登山ガイドへのチップ

 

⑫地図アプリについて

キナバル山はYAMAPが使えます。
地図のダウンロードもできます。
登山道は分かり易く、道標もしっかりしてるので不要かもしれませんが、自分の位置が分かるので便利です。
なお、今回はAll Trailsは使わなかったので、使用の可否は不明です。

 

⑫追加オプションについて
今回、特に追加でツアーなどは申し込みませんでしたが以下のようなツアーもあります。
・キナバル登山 ヴィアフェラータコース
頂上からの下山時にロッククライミングをするコースです。
比較的簡単なようで女性でもチャレンジしているようです。
・キナバル公園ツアー
・ボーリン温泉ツアー
・海洋公園アイランドホッピングツアー

 

■費用まとめ
③現地登山ツアー
RM3,140(112,412円/人) ※2名申し込み時
④航空券/ロイヤルブルネイ航空
65,600円 ※諸費用込み
⑤ホテル/ホテルシャングリラ
RM250/泊・室(8,800円/泊・室)
⑥保険(HIS FIT海外旅行保険)
6,650円(6日間)
⑦スマホの海外対応
iPhone用:1,380円(物理SIM/5日間)
Android用:3,980円(docomo世界そのままギガ/5日間)

 

 

気付き事項

それぞれの項目について気付いたことや、注意事項について記載いたします。

①MDAC(マレーシア入国申請)について
当初、ブルネイはマレーシアの都市の一つと勘違いしていました。
そのため、いくつかの間違いをしたので紹介させて頂きます。

今回はブルネイ(ブルネイ入国はなし)経由でマレーシアにトランジットでした。
ということで、入国申請の際は注意が必要です。
★ブルネイ経由でキナバルに行く場合
この場合、出発国は日本ですが、飛行機便名はブルネイ(バンダリスリブガワン空港)発コタキナバル行きの便名を入力します。
入国審査や荷物の引き取りはコタキナバルになります。
ブルネイ同様、第三国を経由する際も同じ要領です。
私は成田発の便名を入力していました。
チェックインの際、ブルネイ航空のスタッフに間違ってると教えてもらいました。

★クアラルンプールなどマレーシアの都市を経由する場合
入国審査はクアラルンプールなどになります。
そのため出発国は日本で、飛行機便名は日本発の便名となります。

一度申請してしまうと修正できず、やり直すしかありません。
マレーシア入国申請は滞在ホテルの住所を入れる必要があります。
入力にやや時間が掛かるので、間違えないようにしましょう。

②機内の食事について
今回の機内の機内食について紹介いたします。
食事のタイミングの参考にしてください。
なお、アルコールの提供はありません。
ちなみにブルネイ(バンダリスリブガワン)~コタキナバル間の飛行時間は約20分と非常に短いです。
よって機内サービスはなく、搭乗前に飲み物をもらいます。

↑自分で取っていく

■成田→ブルネイ(機内食:1回)
昼食/13時頃

ブルネイ→成田(機内食:2回)
搭乗後まもなくの夜食/サンドイッチ

到着前の朝食

 

③空港出発ロビー情報
■ブルネイ バンダリスリブガワン空港
売店とカフェがあります。

↑ゆったりとした出発ロビー


↑売店


↑カフェのパンやケーキ


↑テーブル席もあります。

■コタキナバル空港
売店とカフェの他、軽食レストランもあります。

ちなみにブルネイ空港の出発ロビーでもリンギットに両替できますが、レートが悪く、かつ少額紙幣がないのでオススメしません。

④タクシーアプリ Grabについて
Grabを使えば、事前に料金が分かり安心です。
コタキナバルでのタクシー代は安いです。

安心とは言え、用心しましょう。
Grab詐欺と呼ばれ、自分が呼ばれたタクシーと偽る者がいるそうです。
Grabには該当のタクシーの色やナンバー、ドライバーの顔が表示されます。
乗車の際は、ナンバーを確認しましょう。

コタキナバルにはシャングリラ系列のホテルが何軒かあります。
Grabでコタキナバル ダウンタウンでは検索できませんでした。
今回で言うと、空港で「Shangri-La」と入力して一番上のホテルが正解でした。
距離は約8キロと表示されます。
※念のためGoogleマップの表示と同じであることも確認しました。
空港からホテルまでは15分程度、約RM10でした。
ちなみに帰国時はホテルから空港まで30分程掛かり、値段はRM26でした。
行きと帰りでは時間も値段も倍以上違いました。

コタキナバル空港ではGrobでタクシー乗り場を指定されます。
空港の前方になります。
空港はそれほど大きくなく、端から端まで歩いても5分程度です。

またアイランドホッピングの帰り、ジェッセルトンポイント桟橋入口付近ではGrabの表示がいつもと違いました。

観光地などタクシーの依頼が集中するエリアでは、「何台呼ぶか?」「何人乗りが必要か?」「ポイントはどうすか?」などの質問が表示されます。
現金で払いたいのに、クレジットとウォレットの選択しかなかったり、タクシーの検索が完了しなかったりしました。
また、料金も非常に高く設定されます。
このような場合、少し歩いて場所を変えましょう。
今回、すぐ隣のショッピングセンター『スリア・サバ』から呼んだところ、あっという間に捕まり、かつ安かったです。

⑤登山ツアーに含まれる食事
登山ツアーに以下の食事が含まれています。
なお、夕食はどの小屋に宿泊してもラバンラタ小屋でのブッフェです。
※写真はラバンラタ小屋宿泊の場合
<1日目>
昼食(お弁当)

夕食

<2日目>
登頂前の軽食

朝食

下山後の昼食

 

以上がキナバル山登山に関する主な準備作業です。
是非東南アジア最高峰の登山にチャレンジしてみてください。

情報お役に立てば幸いです。

 

好きな服を着て 好きな山へ行く

 

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